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「朝からだるい」「めまいや立ちくらみがひどい」「頭がボーッとする」。
夏になると、そんな低血圧の症状がつらくなる方は少なくありません。
高血圧はよく話題になりますが、実は低血圧も体にさまざまな不調を引き起こす原因となります。
特に夏場は、気温の上昇や発汗によって血圧がさらに下がりやすく、日常生活に支障をきたすケースも。
この記事では、夏に低血圧が悪化する理由や、しんどさを軽減する対策法を5つに分けて解説します。
低血圧とうまく付き合いながら、夏を元気に乗り切るヒントを見つけましょう。
夏に低血圧が悪化する主な原因
夏は気温が高く、体は熱を逃がすために血管を拡張させます。
このとき、血液の流れが緩やかになり、血圧がさらに下がる傾向があります。
また、暑さによる発汗で水分と塩分が失われると、血液量が減少し、全身に血液が行き届きにくくなるため、低血圧の症状が出やすくなります。
クーラーで冷えた室内と暑い屋外との温度差も、自律神経を乱しやすく、血圧のコントロールが難しくなる要因です。
これらの要因が重なることで、夏場に「しんどい」と感じる低血圧が悪化しやすくなるのです。
代表的な低血圧の症状と特徴
低血圧の症状は、だるさや疲労感、立ちくらみ、めまい、頭痛など、日常生活に支障をきたすものが多いのが特徴です。
朝起き上がったときや、長時間同じ姿勢でいた後に急に立ち上がった際にフラッとする「起立性低血圧」もよく見られます。
他にも、集中力の低下や眠気、動悸を感じる場合もあります。
特に夏は、寝苦しさや脱水によって朝の血圧がさらに下がり、起きるのがつらくなる人も増えます。
これらの症状を「ただの夏バテ」と見逃さず、低血圧かもしれないという視点を持つことが大切です。
日常生活でできる簡単な対策
低血圧は生活習慣を整えることで、ある程度症状をコントロールすることが可能です。
まずは、朝の起き方を工夫することがポイントです。
目覚めたらすぐに起き上がるのではなく、布団の上で手足を軽く動かし、血流を促してから起き上がりましょう。
また、長時間同じ姿勢を避け、こまめに体を動かすことも重要です。
適度な運動、特にふくらはぎの筋肉を動かすウォーキングやストレッチは、血流を良くし、低血圧対策に効果的です。
冷房による冷えも血圧低下につながるため、冷え対策(カーディガンや腹巻など)も忘れずに。
食事と水分補給のコツ
食事は血圧を安定させる鍵です。
低血圧の方は、塩分とたんぱく質を適度に摂ることが効果的とされています。
味噌汁や梅干し、漬物などを活用すると、食欲が落ちやすい夏でも自然に塩分補給が可能です。
また、鉄分やビタミンB群など、血液の質を高める栄養素も積極的に摂りましょう。
そして何より大切なのが、水分補給です。
夏は思っている以上に水分を失いやすいため、こまめな水分摂取(1日1.5〜2リットルが目安)を心がけてください。
冷たい飲み物ばかりでなく、常温の水や麦茶、スポーツドリンクを適度に取り入れることも大切です。
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低血圧と上手に付き合う生活習慣
低血圧と上手に付き合うためには、規則正しい生活リズムを作ることが何よりの対策です。
毎日決まった時間に寝起きし、7時間以上の質のよい睡眠を確保するよう意識しましょう。
また、寝る前にスマホやテレビを見すぎると自律神経が乱れやすいため、就寝前はリラックスできる環境づくりを心がけてください。
精神的なストレスも血圧の不安定さに影響を与えるため、無理をせず、心の余裕を持つことも重要です。
低血圧体質はすぐに変わるものではありませんが、日々の積み重ねでしんどさを和らげることは十分に可能です。
まとめ
夏の暑さは低血圧の方にとっては特に厳しい季節です。
しかし、原因と対策を知っておくだけで、症状を大きく軽減することができます。
・血管の拡張と脱水に注意する
・朝の起き方と冷え対策を工夫する
・塩分・水分・栄養をバランスよく補給する
・生活リズムと睡眠の質を整える
これらを意識することで、夏をより快適に、そして元気に過ごすことができるでしょう。
低血圧とうまく付き合いながら、自分のペースで体調管理を続けていきましょう。
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